No.113 北海道 光竜鉱山 自然金・アグイラ鉱・黄銅鉱 (博物館級88g) コレクション

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No.113 北海道 光竜鉱山3号ひ エレクトラム・硫セレン銀鉱・黄銅鉱-超高品位セレン銀黒鉱(博物館級88g)赤青緑矢印先:クリーム色に輝く自然金(エレクトラム AuAg合金)銀色に輝く鉱物:硫セレン銀鉱(アグイラ鉱 Ag4SeS)鈍い金色鉱物:黄銅鉱光竜鉱山は、西南北海道支笏湖北方に位置する小さな金銀鉱山で、明治30年代から平成初期まで断続的に高品位の金銀鉱石が採掘されています。 稀産銀鉱物を多産することで有名で、今までに下記金銀鉱物の産出が報告されています。 光竜鉱山産金銀鉱物エレクトラム Electrum AuAg:金含有量Au26-66% 硫セレン銀鉱(アグイラ鉱) Aguilarite Ag4SeS :光竜鉱床の最も主要な銀鉱物ナウマン鉱 Naumaite Ag2Se 含セレン砒雑銀鉱(含セレン砒ポリバサイト) Se-As-Polybasite (Ag,Cu)16(As,Sb)2(Se,S)11 そのほか数種の銀鉱物注:輝銀鉱は産出しない本品は昭和40年代に3号ひ坑内富鉱部で採集した光竜鉱山の特上鉱で、黒色の帯状銀黒部分には輝銀鉱ではなく、上記のエレクトラムと、微粒稀産銀鉱物、細粒黄銅鉱が多量に含まれる超高品位のセレン銀黒標本です。ダイヤモンドソー切断面には微粒アグイラ鉱が濃集し輝く銀色の点群として存在します。 本鉱山には輝銀鉱は産出しませんので、銀黒は硫セレン銀鉱(アグイラ鉱)、ナウマン鉱などの含セレン銀鉱物が主体です。 肉眼では識別困難ですが上記その他の稀産銀鉱物も随伴されているはずです。 また、ダイヤモンドソー切断面の帯状銀黒上部にはやや大粒のエレクトラムがクリーム色~金色に強く輝く細長く伸びた粒として多数認められます。全体にエレクトラムの粒径は硫セレン銀鉱より大きい傾向があります。写真では硫セレン銀鉱とエレクトラムを区別困難ですが、肉眼ではエレクトラムはクリーム~金色に強く輝くので簡単に識別できます。銀黒中の鈍い金色、微粒鉱物は黄銅鉱です。 非切断面(10枚目写真)にはエレクトラムが存在しても銀黒中に共生する黄銅鉱(にぶい金色)に幻惑されて肉眼では認識困難です。光竜鉱山採集品中で最も高品位で自然金が目立つ博物館級鉱石標本です。

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