刀 在銘 長光作 登録証付 白鞘入り 長さ63.4cm

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ご覧いただきありがとうございます。
旧日本軍の軍刀史に、その名を残す豪刀「監獄長光」の出品です。

長光は昭和の刀工で、銘は「長光」「一龍子」「市原長光」「市原一龍子長光」「一龍子」と切られている刀が現存しています。
長光は岡山住で本名不明（岡山刑務所長、江村繁太郎とする説もあります）の刀工ですが、その技術の高さから昭和19年陸軍々刀技術奨励会展に於て、「指定刀匠の部」に名前を連ねています。

世上、名高い「監獄長光」ですがその名高さと長光刀工の本名等の詳細が明らかになっていない為に様々な説が流布しています。

一部の説では、岡山刑務所の所長は江村繁太郎である事から、「一龍子長光の本名が江村繁太郎氏である」とか、「岡山刑務所の所長であった江村繁太郎氏が、刑務所内で真面目な受刑者の更生を願って、当時岡山県の刀工であった市原一龍子長光を招き囚人達に刀を制作させた。」等諸説あり、真相は判断し難いものが有ります。

諸説ある刀工ですが、長光の刀は素晴らしく良く斬れた事から当時の軍人に大変人気のある刀工で、陸軍将校が敵陣を攻撃する時に敵地の前線の鉄条網を長光の刀で真っ二つに断ち切り、そこから先頭きって敵陣に切り込んだ等沢山のエピソードが語り継がれています。

当時の軍人達に人気で実戦でも数多くのエピソードを残し、現在でも数多くの軍刀ファンに支持される豪刀長光に思いを馳せてみては如何でしょうか？

■刀身
鎬造りの刀身には刃切れ刃こぼれは見受けられません。
年輪の様なよく詰まった杢目肌の地鉄は、備前伝系の特徴がよく出ております。
長光の特徴と言える数珠刃の様な細かな互の目刃文も垣間見えます。

身幅が約34mmと広く、約10mmと重ねの厚い姿は見事で圧倒されます。
敵地の前線の鉄条網を長光の刀で真っ二つに断ち切ったというエピソードも頷ける一振りです。

実際に使用した跡なのか、物打ち付近に曲がりがございます。
多少白鞘に納める際に引っかかります。予めご了承くださいませ。

長年仕舞われていた為、刀油で多少曇っております。

刃区の上部には刃先を鋭利に研磨せず、刃を引いたような 刀身を研ぐと共に生ぶ刃も失なわれる事から、生ぶ刃のある刀は研磨の回数が少ない証と言われており、本作もあまり研がれていなかったと思われます。

やすり目が残る茎には、独特な鏨運びで「長光作」と銘が切られております。

茎の棟の部分には「阪 イ4734」と文字と数字が打刻されております。
恐らく軍刀の検査刻印ではないかと推測されます。

■付属品
白鞘と登録証と刀袋が付属します。

非常にコンディションが良い為、砥ぎに出せば見違える一振りになると思われます。
戦前戦中に作刀された貴重な刀を、コレクションや歴史的資料等にお役にたてると思います。

写真にて商品

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